いまさら聞けない専門用語 110番
用語名称
(50音順) |
分類 |
解 説 |
【あ】 | ||
合紙 あいし |
加工 |
べたつきがあるブロッキングしやすい素材を巻いたり重ね合わせるときに間に入れる警戒紙のことをいう |
圧着巻取り |
加工 |
滑り難いフィルムを巻くときに圧力をゆっくりかけ空気を抜き押し出しながら巻く方法 |
アニール |
加工 |
フィルムやシートの巻き出しフレアーやカールを防ぐため再加工ホットプレスをして平滑性を補う加工のこと |
アルミニウム 蒸着フィルム |
素材 |
真空状態の中でアルミニウム塊を電飾分解すると蒸気のように蒸発したALの粒子がポリエステルフィルム表面に吸着して出来た金銀色フィルム |
アンカーコート |
加工 |
プライマーコートやオーバートップコートともいい表面を処理するコートのこと アクリル系樹脂などを用いることでフィルム表面の経時変化を防ぐためやコート面に後加工をするためなどの間接剤として使うことが多い |
色移行 |
素材 |
PVC配合内に含まれるDOP(可塑剤=油)の活性が原因でPVCに密着している他の素材のインクの色素を引き込む特性があります 例えば透明PVCのテーブルマットの下にコピー紙や新聞紙を敷いていた場合その文字がマットに移ってしまうような現象のことです |
インフレーション成型 |
機械 |
円筒型の装置から練って溶かした樹脂を放射状に押し出し空気を丸く均一に出して風船のように膨らませて圧延する加工方法 そのまま袋状にたたんで切り取り線を入れて巻いたものがスーパーなどで見かける生鮮食品を入れる透明な袋です |
ウェット ラミネート |
加工 |
塗布した接着剤が濡れた状態で他の素材の表面にその接着剤を浸透させながら熱をかけながら二層に貼り合わせる加工方法のこと |
ウェルダー |
加工 |
クリアファイルやケースなどを袋状、箱状にするときに電圧高周波で端部を融着させる加工のこと |
エキスパンダーロール |
機械 |
湾曲したシワ取りロール |
エフ |
加工 |
加工規格など品物を仕分けるのに使う紙札のこと 語源は絵札や駅札ともいわれ、昔の鉄道では汽車へ乗せる荷物に括り付ける札で列車名、行き先、出発時刻などが書かれていたようです |
エンボス |
加工 |
プラスチック系フィルムや紙の表面に適した熱と圧力で型押し(絞)の模様をつける加工方法 |
エンボスロール |
機械 |
凸版、凹版、平版の型押し彫刻ロールのこと 鏡面ツヤ、艶消し、砂目、石目、布目、木目、絹目、皮革調、ヘアーラインなど様々なロール型や型の深さがあります |
エージング 架橋 |
加工 |
恒温層内で加熱して養生熟成させるための加工 恒温層(オーブン)とは一定の温度と時間によって素材の界面と内部の接着剤の架橋を促し硬化させて強度の促進と安定をさせる装置 |
黄変 おうへん |
素材 |
ラミネート加工後に表面のフィルム素材や接着剤が経時的に変化して黄色に変色すること 特に紫外線や風通しの悪い環境で長時間保管しているとその変化は著しくなる |
オフセット印刷 |
加工 |
特殊なフィルムにインクを付着させて紙や布に転写させる印刷方法 |
オレフィン フィルム |
素材 |
一般的にはPP、PE、PET、EVA、EMAなどの炭素系フィルムの単体及び2層や3層の複合体または共重合体の総称 |
【か】 | ||
ガイド |
加工 |
ガイド布や導布(どうふ)という ガイドを直訳では道先案内というように加工ラインで素材や生地を流す前後のあてがい布のこと 製紙の場合はリード紙や毛布(もうふ)ともいう |
ガイドロール |
機械 |
加工ラインのロール構成で主要ロールの前後に備え付けてある小径の付属ロールのこと これがないと主要ロールに入るときにシワや寄りが起こりやすく非常に重要なロールのこと |
葛城 |
素材 |
太番手の綿糸を使用して織った綾綿布 綾の角度が45度で斜め織りになっているのが特徴で丈夫で耐久性があり旗や衣服など多く使われる |
カレンダーロール |
機械 |
PVCやポリオレフィンシートの製膜機械のこと ミキシングロールで樹脂を煉って溶かしたポリマーを熱によって幾つものロールを通しながら薄く圧延して製膜させる機械 |
顔料プリント |
加工 |
一般的には溶剤タイプが多く染料が溶媒に分散している顔料系インクは滲み難く耐水性や耐光性に優れている |
クラウン |
加工 |
ゴムロールのベンド(捻じれ)を防ぐためにロール両端から徐々に中心に向って湾曲させて円周がやや太くなるように研磨で仕上げた方法 ラジアルクラウンとテーパークラウンがある |
グラビアコート |
加工 |
グラビアコーターでインクや接着剤などの樹脂をロールコーターで塗布すること |
グラビアロール |
機械 |
絹目(格子型)やスパイラル(螺旋状型)や丸目(お椀型)があり1インチ平方あたりの型、目の数や凹版の大きさや深さによってそれぞれ細かく番手が分かれて番手ごとに塗布量が増減する |
結反 けったん |
加工 |
生地や反物同士を小反巻から大反巻へそれぞれミシンで縫い繋ぎ連反させることと同時に生地目の曲がりやゴミ混入の検反を行なう作業 合わせ縫い(拝み縫い)とロック掛け縫いがある |
堅牢度 |
試験 |
染色または印刷された生地表面における固有の色の丈夫さを堅牢度という 染色生地表面に印刷された顔料や染料のこすり摩擦に対する強さを表す値のこと |
高周波放電 コロナ処理 |
加工 |
フィルム素材の表面に高周波、高電圧をかけることによりオゾン酸化窒素が反応して化学的、物理的に酸化被膜を作ることで表面改質を図る ヌレ指数が上昇し接着剤の密着効果や印刷ヌレ適正が良好になる加工方法 |
コンマコート |
加工 |
ナイフコートよりさらに薄く塗布する加工のこと 一般的にナイフコートが0.1㎜~0.3㎜だとするとその1/10以下の塗工技術がある |
【さ】 | ||
再湿 |
加工 |
乾燥皮膜ができるタイプの接着剤を壁紙などの裏面に塗布してもそのまま巻き取ることができる その接着剤面に水分を少量与えると再び接着性ベタツキがでてくる接着剤を用いた加工方法のこと 代表的な製品が切手のりです |
ジッパリング |
試験 |
ジッパー(ファスナー)からきている語源で印刷物の堅牢度や貼り合わせた素材同士の接着強度を測るときに強い力で一気に剥がしてその強度を測定する |
脂肪族系 接着剤 |
素材 |
ドライラミネート用の接着剤 溶剤タイプの2液性接着剤で常温で反応するが養生期間が長く掛かるタイプでエージングをすると効果的に硬化する接着剤のこと 特徴は無黄変、耐熱性、耐水性、熱に弱く伸縮が激しい素材に多く使用される |
遮光性シート |
素材 |
光源を通さないシート PVCフィルムを使用したクロス両面に印刷してもそれぞれのインキは透けて見えづらく幟、旗、スクリーン、カーテンなどに使用される |
昇華転写 |
加工 |
オフセット印刷に似ていて特殊な紙にインクを付着させてから高温なロールで転写させる方法 インクの色素が高温によって生地の繊維に染み込んで色を定着させるため堅牢度が高く発色の良いプリントに仕上がる |
ショッパー |
試験 |
貼り合わせの接着強度を測るとき一方の基材を固定して、もう一方の基材を180度の逆さ向きの角度からゆっくりと一定の速度で落下させて剥がす試験方法でピーリング剥離試験方法という |
シリコン シリコーン |
素材 |
モノマーではシリコン(silicon)(ケイ素=si) ポリマーではシリコーン(silicones) 無色無臭で撥水製が高くレインウェアや雨傘などに塗布されている樹脂 |
シーチング |
素材 |
シーツ用の生地という意味が語源である 綿の単糸を用いた粗目の平織りのことをいい生地の収縮率が大きいので加工時に加熱すると縮みやすいが肌触りが良くトートバッグに多く使われる |
スクリーン印刷 |
加工 |
版にインクを付けて印刷するのではなく版自体に穴がありそこからインクを擦りつける印刷方法 版には絹、ナイロン、テトロン、ステンレススチールの針金で織った特殊なスクリーンシートを使用します |
スリット |
加工 |
一本の巻物から細かくのテープを作るようにシートを連続巻取りしながらカットしていく加工方法 テーブルクロスなどは生地両端を揃えるためにカットする、トリミング加工ともいう |
静動剥離 |
素材 |
白化しやすいラミネート素材をフィルム内側に折り畳んで圧力をかけると時間とともにゆっくりとフィルムが外側に押し出されて剥離する現象のことをいう自然剥離または経時剥離 一般的に厚い生地と薄いフィルムを貼り合せたものをフィルム側に折り畳むと起こりやすい |
ゼオライト |
素材 |
天然に産出する鉱物で結晶中に微細孔を持つアルミノ珪酸塩の総称である 特徴が炭に良く似ていてイオン交換材、触媒、吸着材として多く利用されている 現在では人工的に造られている物もあり工業的にも重要な物質となっている |
染料プリント |
加工 |
最近では水性タイプが多く染料が溶媒に溶けている染料系インクは紙や布に染み込みこんで発色します インクを重ね合わせて細かな色合いを表現できる |
【た】 | ||
ダイン指数 |
試験 |
印刷する表面のぬれ張力の指数(単位)のこと コロナ処理をしたときにこの指数を調べるためのヌレ試薬がある |
フィルム蛇行 |
素材 |
車が蛇行運転するようにシートがガイドロールの上で位置が定まらず左右に振られながら巻き取られてしまう巻き不良の状態 |
ダブリング |
加工 |
フィルム単体同士を加熱と加圧でラミネート加工によって2重(2PLY)複合素材にする加工方法 |
ターレット |
機械 |
2連の自動回転式巻き取り機のこと |
ツキ板 |
素材 |
原木の丸太をギロチン型スライサー(大きな鉋)で0.2㎜まで薄くスライスされた薄紙のような単板でリンゴの皮むきのような状態 原木からスライスする方向によってそれぞれ呼び名が異なっていて「柾目」は年輪に対して垂直に取ったものをいい「板目」は年輪に対して水平に取ったものをいう 年輪の大きさを考えた東西の方向、南北の方向でスライスすると美しい自然の輪形が現れる 原木の根っ子(コブ)をスライスすると美しい節が現れる希少価値が高いので有名である |
ツヤ消し |
加工 |
フィルム表面を加熱してサンドブラストロールで圧着して梨地調を表現したエンボス加工 |
ツヤ出し |
加工 |
フィルム表面を加熱して鏡面ロールで圧着して光沢調を表現したエンボス加工 |
ディッピング |
加工 |
紙や布などの素材を樹脂層(パン)の内に溝づけでして素材内部にまで充分に染み込ませる 含浸後にロールとロールで挟み搾って乾燥させる加工方法 マスキングテープや染色生地などに多く使われる |
T型ダイス |
機械 |
Tの字が逆さまになった凸型のダイスで上から練って溶かした樹脂が管を通り流れてきて左右中央均一なストロー型の管からトコロテン状に押し出し白糸の滝のように繋がり製膜される機械 上から押し出す構造からインジェクション成型と言い、ストローやボールペンの芯などを製造する射出成型や押し出し成型ともいう |
ドクターブレード |
機械 |
グラビアコーターのロール部分に付属されているもので塗布量を均一に調整する金属板のこと |
ドライラミネート |
加工 |
接着剤を絶対乾燥状態にして加熱によってラミネートする加工のこと フィルムなどの通気性のない素材同士の貼り合わせに多く使われる |
トリミング |
加工 |
巻物の両端の耳を揃えてカットする加工方法 テーブルクロスのスリット加工と同じ意味です |
トロピカル |
素材 |
一般的には折り目が粗く薄手のさらっとした感触の平織物の生地のことをいう 通気性に富んで夏向けの使用に多い |
トンネル現象 |
素材 |
トンネリングともいう 粘着加工のとき基材と剥離紙の伸縮率が異なるとき、または加工時に一方の基材を引っ張ってしまい時間とともにその基材がゆっくり縮み戻りトンネル状の隙間ができて剥離している状態のこと |
【な】 | ||
ナイフコート |
加工 |
樹脂を紙や布にコートするときその素材表面に樹脂を適量流しナイフとロールの間を通過することで塗布量を一定にしてコートする加工のこと |
捺染 なっせん |
加工 |
染料と糊を配合してインク剤を作り布にプリントしたインク剤を熱と水で蒸してインクを固着させ最後に水洗いとアイロンで整理仕上げる印刷方法 |
生貼り なまばり |
加工 |
加熱すると伸縮やパンクを起こしやすい通気性のない素材や起毛した生地など風合いを極力柔らかくする素材に対して生地裏に貼る加工方法 |
ネップ |
素材 |
綿繊維に織り込まれた小さな凸した粒々のことで麻や綿など短繊維で織られた生地は不規則なネップ(節)が表面に出て加工時にはそれらが膨らんでしまい空気が入りやすい厄介者である |
粘着 |
加工 |
シール加工やワッペン加工ともいう 一般的には剥離紙の離形面に粘着剤を塗布して乾燥させて基材と貼り合せる 剥離紙を剥がすと基材に粘着剤が転着していてテープのように貼ることができる |
粘度 |
試験 |
接着剤などの樹脂をすくい上げた時の粘り加減の度合いのことでゼリー状なると粘性が高いという 一般的に粘度が低いと流動性に優れるが粘度が高いと表面張力が優れる 粘度を測るには常温25度の作業環境において2通りの測定方法がある ①樹脂の中にカップを挿入しカップを回した時に起こる摩擦抵抗力を測定する方法 ②底に小さな穴が開いたカップの中に樹脂を入れて樹脂が穴から落ちる速度と時間を測定する方法 |
ノンスリップ |
加工 |
テーブルクロスなどの裏面に発泡剤を塗工し凸状に過熱発泡させてテーブル表面との抵抗を作り、滑り止め効果をさせた加工のこと 一般的にテーブルクロスの裏面塗布して生地の端を引っ張ってもズレない効果を作り、食器などの転倒防止になる |
ノンタック |
加工 |
PVC鏡面シートの表面はベタつくので小さな凹凸をエンボスして表面の光沢状態をできるだけ損なわずに重ねた時に滑りやすくベタつき具合を少なくさせる加工方法のこと |
ノントル NO! トルエン |
環境 |
有害性の化学物質のためPRTR法やVOC規定で都道府県自治体の条例によってトルエンを使用することや少量でも含有することができなくなりました 近県では埼玉県、千葉県が最も厳しい条令です |
【は】 | ||
白化 はっか |
素材 |
揉み白化現象という ラミネート加工後の表面を強く揉むと接着層が分解して白く見える現象で特に石油系の顔料を使った染め生地などに起こしやすく印刷されたインクと接着剤の相性が合わないとき接着不良を起こす問題です |
撥水 |
加工 |
シリコーン剤を塗布してレインコートや雨傘の界面素材を作ります 生地に撥水剤をコーティングして水滴がコロコロ流れ落ちるような表面加工 |
発泡剤 |
素材 |
インキや接着剤の中に配合させて塗布し加工時に適宜な加熱温度によって発泡させることで凹凸な表面のノンスリップ効果を作る 壁紙表面の石目調の質感やテーブルクロスの裏面のスリップ止めに使われる |
パンチング |
加工 |
通気性がない素材を加熱加工するときは空気の膨張によってパンクさせない様にするため事前に小さな穴を開けて行ないます |
ピンテンター |
機械 |
熱処理されて著しく幅狭く詰まるようなメリヤスやニット生布などの寸法安定性を保つために生地の両端をピン(針)で押さえながら連続幅出し加工をする機械のこと |
ピンホール |
素材 |
フィルムやシートの製膜時に何らかの原因で出来る小さな針穴のことで極薄いシートに起こる |
ヒートシール |
加工 |
ファイルケースなどを袋状にするとき接着部分に加熱と圧力で融着させる加工のことでウェルダー加工とよく似ている加工方法 |
ピーリング |
試験 |
ショッパー試験機で接着強度を180度の角度でゆっくりと一定の速度で剥がすテスト方法でその強度の値をニュートン(N)で表す |
フィッシュ・アイ |
素材 |
フィルムの製膜時に固形樹脂を練って溶かしきれなかった極小の樹脂の核が影響してフィルムに小さな穴を開けてしまったときに見られる現象でその核の形状が魚の目に似ていることから言われる |
不織布 |
素材 |
繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもの 一般的な布は繊維を撚って糸にしたものを織っているが不織布は繊維を熱や接着剤を化学的な応用によって絡み合わせる方法で布にしたもの |
フタル酸 エステル |
環境 |
国内の玩具安全基準に一定量を超えると不適合とされている物質がPVCに配合されている可塑剤(主としてDOP)に含有している 現在では改良フィルムが多く使われている |
プライ PLY |
加工 |
プライウッド(PLY-WOOD=合板)の略 合板とは重ね貼り合わせた厚い板のことをいう それぞれ密度や方向が異なった薄い板を束ねて貼り合わせて作り安価で強度を出した板のこと 例えば、トイレットペーパーの2枚重ねは2PLYが表示されて、車のタイヤは5PLYから7PLYで様々なゴム質を重ね合わせての耐久構造になっています |
ブリードアウト |
素材 |
ブリーディングともいう ポリオレフィン系フィルムなど表面のベタつく素材は開反性を上げるためにスリップ剤や滑剤が配合されていますが、それが経時的に表面に浮き出て表面の親水性を損なってしまう現象である |
フレアー |
素材 |
紙やフィルムの厚みは両端と中心で若干異なる厚みの差があるが、太巻きにするとその差が原因になり左右の巻き円周が若干異なる シートを引き出したときに円周の大きい方がダブついて、円周の小さい方が引っ張られシートが斜めに流れてしまう波のような現象のことをいう |
ブロッキング |
素材 |
フィルムを巻状にしたとき経時的に表裏がくっつき合ってしまう現象 フィルムが剥がれ難くなる状態のことで両面印刷やコーティングしたときに起こりやすい ラミネート加工した一方の材料の接着剤がはみ出した場合に端部がくっ付いてしまうことがある |
フローマーク |
素材 |
インフレーションやカレンダー加工でのフィルムの製膜時に厚みを均一にさせるために吹くエアーの調整不良によって表面が雨だれのように薄く曇りモヤモヤしたように見られる状態のこと |
ベンド |
機械 |
広幅ロールのエアーシリンダー圧着力を徐々に上げていくと左右の圧力は上昇するがロール中心部分の圧力は逆に低下して圧力が下がる現象のこと これを防ぐためにゴムロールの中心部を太く研磨方法をクラウンにする |
偏肉 |
素材 |
厚みムラのない均一の肉厚であるはずのシートに不均一な肉厚で厚みのムラがある現象 樹脂が偏って流れて圧力が作用し流れの悪い方の厚みが薄くなる現象 特に薄い紙やフィルムに多く見られる |
防炎 |
加工 |
防炎剤を塗布して燃えない、燃え難い素材を作ります 消防法により壁紙、カーテンなど室内の燃え広がりやすいものはこの法令基準が義務になります |
芳香族系 接着剤 |
素材 |
ドライラミネート用の接着剤 溶剤タイプの2液性接着剤でポリイソシアネート配合をして加熱加工することでマイクロポリマーが反応する速効性硬化タイプの接着剤のこと 特徴は微黄変、耐熱性、耐水性、熱に強く伸縮しない素材に多く使用される |
ホットメルト フィルム |
素材 |
フィルム状の接着剤で熱によって溶ける(ホットメルト)性質で液状の接着剤を塗ることができない素材の加工に使われる アイロンプリントなどのワッペンやゼッケンなどの裏面に多く見られます |
ポリマー |
素材 |
モノマー(分子単体)を化学反応させて生成した高分子有機化合物(重合体) 鎖に例えるとモノマーが鎖単体、ポリマーがチェーン状 |
ボールタック |
試験 |
粘着強度を測るときに使用される試験方法 傾斜の板に粘着剤を塗りその傾斜面へそれぞれ大きさと重さの異なる鉄球を転がし一定時間に対して停止するボールのサイズを測る方法 |
【ま】 | ||
マスキング |
加工 |
素材の表面をキズつき防止のために保護する目的でフィルムを密着させる加工方法 高級家具や車両や身近なものでは携帯電話の購入時に画面に貼ってあるマスキングフィルムのこと |
メルト インデックス M.I |
試験 |
熱可塑性樹脂やフィルムの溶け始める温度のこと 溶融点 |
メーターテープ |
素材 |
反物内部に巻き込まれている巻き尺のこと テーブルクロスなどの商品には10㎝刻みで巻き出して切り売りするため反物に巻き込んである |
モアレ |
加工 |
格子状のメッシュや格子柄の生地へさらに格子状に接着剤をグラビア塗布したときにその格子同士のピッチが重なり合わずに魚の鱗状に見られる現象のこと |
モノマー |
素材 |
ポリマー(高分子化合物)をつくる基礎となる低分子化合物(単体) 鎖に例えるとモノマーが鎖単体、ポリマーがチェーン状 |
【やらわ】 | ||
ラボ |
試験 |
Laboratoryの略で試験的にテーブルテストまたは臨床試験を行うときに使う言葉 |
ラミネート |
加工 |
素材と素材を貼り合せる複合素材のこと(PLY) |
リバースコート |
加工 |
ロールとロールの間に樹脂を流し込み、回転した2つのロールの隙間から逆回転で通す素材表面にロールを擦りながら転着コーティングする加工のこと ロールの隙間の開きを大きくすると塗布量が増え小さくすると塗布量が減ります |
ロットアウト |
加工 |
ロット=加工品の受注の単位や規模 アウト=不良品 一つの不良商品が発見されたときにその受注量の全てが不良と見なされてしまう状況 全品回収と全品検査になってしまう最悪の状況 |
【A~Z】 | ||
DOP |
素材 |
PVC内に含まれる一般的な可塑剤=油のこと PVCにはこれが30%(半硬質)から60%(軟質)も配合されて優れた材質を維持しています 低温柔軟性、熱安定性、耐摩耗性、耐熱老化性、電気絶縁性など様々な分野で活用されています |
ETFE |
素材 |
エチレン・テトラ・フルオロ・エチレン フッ素樹脂、またはテフロン樹脂 |
EMA |
素材 |
エチレン・メチルアクリレート共重合体 |
EVA |
素材 |
エチレン・ビニル・アルコール エチレン・酢酸ビニル共重合体 |
NOx |
環境 |
窒素酸化物(Nox ノックス)のこと 物質が高い温度で燃えたとき空気中の窒素(N)と酸素(O²)が結びついて発生する一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO²)などのことをいいます 自動車やボイラなどで規制されています 一般的に重油ボイラからガスボイラに転換しNOx対応事業所として大気環境規制軽減に役立ちます |
PE |
素材 |
ポリエチレン(Polyethylene) LDPE=低密度ポリエチレン (生鮮食品用の透明な袋などのこと) (炭カル入り半透明なゴミ袋などのこと) |
PET |
素材 |
ポリエステル(Polyester) ペットボトルなどがこの素材でできている |
PP |
素材 |
ポリプロピレン(Polypropylene) OPP=延伸フィルム(熱伸縮・平滑性・透明性) |
PRTR法 |
環境 |
有害性のある多種多様な化学物質がどのような発生源からどれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握、集計、公表する仕組み 一般的にメチルエチルケトン(MEK)、トルエン、キシレン、酢酸エチルが該当されています |
PU |
素材 |
ポリウレタン(Polyurethane) 非常に柔軟性が高くスポーツ衣料、用品など多岐にわたり多く使用されている |
PVC |
素材 |
ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride) ポリ・ビニール・クロライド |
TC |
素材 |
T=テトロン(ポリエステル繊維) C=コットン(綿100%や綿スフ混紡のこと) |
VOC |
環境 |
大気汚染防止法の揮発性有機化合物のこと 揮発性があり大気中で気体となる有機化合物の総称です メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど危険物乙種4類の多種多様な物質が存在します 都道府県自治体の条例で定められている |